活動の本丸
組合は、任命権者側と協議交渉する際の代表となりますので、労働者側の意見を集約して持っておかなければいけません。しかし、授業や学級経営、部活動指導など、通常業務をこなしながら組合としての意見を集約しなければいけないため、執行委員会を開いて、各職場で集められた意見の報告を行ったり、要求書の作成を行ったりしています。
かつては、この執行委員会は職免扱いでしたが、現在は年休を取得して執行委員会を開いています。執行委員会は、各分会から選ばれた代表で構成され、その中から執行委員長や書記長が選挙で選ばれます。仙台市立高教組の現在の役職は、以下のようになっています。
執行委員長 | 組合の代表となります。また、当て職で市労連の副委員長ともなります。 |
副執行委員長 | 執行委員会で司会を務めます。また、執行委員長に事故があった場合は、その職務を代行します。 |
書記長 | 市教委との連絡窓口並びに、執行委員会の資料作成など、組合の中核をなす役職となります。また、市労連の執行委員ともなります。 |
執行委員 | 執行委員会に出席する各職場の代表となります。 |
会計 | 執行委員の中から選ばれ、組合費の管理を行います。 |
会計監査 | 執行委員以外から選ばれ、会計の監査を行います。 |
選挙管理委員長 | 執行委員以外から選ばれ、組合役員を決めるための選挙を行います。 |
このように、選挙を行なって代表が決まる組織であることから、仙台市の人事委員会は正式な労働者側の職員団体として登録しています。
組合費について
執行委員会を開けば、出席した執行委員の交通費や日当、資料を作成すれば、その印刷費や紙代など、組合活動を行うのには様々な費用がかかりますが、それらは組合員から集められた組合費で賄われています。組合費がどのように使われているかは、定期大会時に会計から報告されます。
市労連との関わり
市立高教組は市労連の単組であることから、市労連へも人数分の組合費を納めています。市労連は仙台市当局と仙台市全体の労働条件や賃金交渉を行い、これまで様々な権利を獲得してきました。市立高教組では委員長と書記長が市労連の執行委員会へ出席し、市立高校の立場からの意見を反映させています。
県高教組との関わり
市立高教組は、宮城県高等学校・障害児学校教職員組合(以下県高教組)の支部となっており、組合費は県高教組から配当されています。しかしながら、2023年3月を持って、県と市の人事異動が終わります。また、任命権者も県と市では異なり、給料表も異なることから、立場がお互いに難しくなってきます。これからは自分たちのことは自分たちでやらなければいけない時代になっていくと考えられます。
あなたも高教組へ
文科省の政策が全て正しいのか。市教委の言うことは全て守らなければいけないのか。管理職の指示は適切なのか。自分の考えはこれでいいのか。
そこに何の疑問を持たずに働くことを組合では良しとしません。組合が一番重視しているのは、「日本の将来を担う生徒たちに、未来を生き抜く力をつけて欲しいという願い」そしてそのために必要な教育が現場でなされているのか。そんなことを常に自問しながら、時には苦悩し、仲間に悩みを打ち明けながら、共に語り合う。そして何が正解か分からないけど、熱い思いを胸に秘めながら、生徒たちに向き合う。教職員組合とはそんな先生方の集団なのです。
あなたも私たちの仲間として、一緒に悩み、一緒に教育現場の未来を作っていきませんか?